Benromach 12yo Cask Strength / 59.1% / 700ml / Bottler : Distillery Bottling [Scotland]
1898年設立のベンロマック蒸留所。1993年にシングルモルトのパイオニアで老舗ボトラーのゴードン&マクファイル社が新オーナーとなり、大々的な修復後、1998年10月チャールズ皇太子の立会いのもと正式に再開されました。わずか5人のスタッフで、皆が全工程を担当し作られるこのハンドメイドモルトは、様々な品評会にて数々の賞、トップクラスの評価を得ていて、業界で常に注目を集めています。ベンロマック全てのウイスキーには、麦を初めとする原料をスコットランド産にこだわり、製造工程も機械やコンピューターを使わないと言う、全てにおいて1960年代以前の昔ながらのスペイサイドモルトを目指したコンセプト・素晴らしさが色濃く反映されています。
【Speyside Single Malt Scotch Whisky / Cask Type : 1st Fill Sherry & Bourbon Casks】
カスクストレングスにて新たに12年熟成が市場に限定登場!
今までにはなかった熟成年「12年」というアイテムで、カスクストレングスとして発売になりました。
ユニークなのはシングルカスクではなく、ファーストフィルのバーボン樽を10樽、ファーストフィルのシェリー樽を22樽混ぜ合わせて、加水せずにボトリングしたというところです。
新たなベンロマックの黄金比率か? バーボン1:シェリー2
バーボン樽とシェリー樽の比率がほぼ1:2と、しっかりしたシェリーの味わいが支配的で、定番レンジでいくとスタンダード品の10年より15年にややイメージが近い感じのカスクストレングスという印象です。
全世界マーケットで一斉発売というわけではなく、日本を含む極一部の国でのみリリースされたようです。10年と15年があるので、その間になる12年はそんなに印象が変わらないのでは?と思いましたが、なかなかどうして際立った個性を持った全く違う商品といえるでしょう。
より強くシェリー樽の影響がでており、穏やかな甘みがカスクストレングスのしっかりしたボディを絶妙に支えています。そして出汁を思わせるようなほのかな薫香を伴う旨みが、スパイシーなアロマと相まって出色の仕上がりです。ハマる人は嵌る独特の美味さを持った、新しいベンロマック。10年を愛飲している方はぜひ一度試してみることをお勧めします!
【テイスティングコメント】
香り:リッチなバニラ香にドライフルーツやシナモンスパイス。フレッシュオレンジの香りが、バタースコッチやオークへと変化します。
味わい:甘いファッジ、ミルクチョコレート、煮込んだ赤リンゴ。スパイスがフレッシュなシトラスの風味と混じり合い、オークやホワイトペッパーの味わいが広がります。
フィニッシュ:繊細な甘いスモークと長く続くメントールが感じられるフィニッシュ。
[輸入元資料より]