悪魔が誘う早咲きの果実
第19弾は、インヴァネス南方に位置し、1897年に正式に創業を開始したトマーティン蒸溜所。ウイスキーづくりの歴史は1746年のカローデンの戦いの時代まで遡るとも言われている。日本市場では2010年前後から、トロピカルフルーツの香味が明確に感じられる1976ヴィンテージで一躍人気蒸溜所の1つとして、知名度を上げたのも記憶に新しい。ラベルには、ゲーテ「ファウスト」に登場し、神の創造を補完する否定の力として描かれる“知の化身”、知をもって神を試す理性のトリックスター『MEPHISTOPHELES(メフィストフェレス)』を採用。若々しくフレッシュな果実味と溌剌とした酸味が好バランス。フルーティーかつフローラルな香味が、11年という若さの中でも力強く花開いた、“早咲き”のトマーティン。
【テイスティングコメント】
香り:パイナップルジュース、カットしたての洋梨、りんご飴、全粒粉ビスケット、甘いオーク。次第にヒースの花や青いトマト、エールビールが現れ、フローラルでシリアルを思わせる香りへと広がる。
味わい:レモンやライムを思わせる柑橘とクエン酸のニュアンスは、爽やかなラムネ飲料を彷彿とさせる。柑橘皮の砂糖漬け、青いパパイヤ、グリーンキウイ、グラニースミス(青リンゴ)と、瑞々しく若々しい果実味が続く。
フィニッシュ:キャンディシュガー、大麦糖、フルーツサラダ。柑橘の皮やグレープフルーツの綿、バナナの渋皮がほろ苦さを添え、ゼラニウムやココナッツのニュアンスも。徐々に心地よいビターさを増しながら、柔らかく余韻が続く。
コメント:若々しくフレッシュな果実味と溌剌とした酸味のバランスが絶妙。フルーティーかつフローラルな香味が、11年という若さの中でも力強く花開いた、“早咲き”のトマーティン。
価格:11,990円(税抜 10,900円)